テ ィ ア バ ン ク

枝から飛べぬ 鳥が、鳴く、泣く 撃ち落す術 今は無く、
君を想って泣けるなら、こんなに幸せなことは無いのです
かっ飛んでったホームランボール、痛そうだねってあの子は泣いた
あの人を思い、笑いながら泣くキミに
「わらって」と泣きそうな顔で

それは愛しさだったのだろうか、ならばどうして、君は泣いたのだろうか
ねぇ、嬉しいの? 嬉しくないの? なら、どうして泣いてるの?
薄紅の花びら、ほろり、ほろり、零れるなら、(僕はもう泣かないよ)
傷ついて、泣いて、後悔してください、そうすれば私も少しは救われるのです
泣き止みたくなんてない

ほろりほろり、涙兎は月の影で夢を見る
涙雨してもまだなお残る(それは痛みか、愛情か)
涙になるまで気付いてあげられなくてごめん
溢れてくる涙を拭うことすら忘れてた
涙と涎は違います

月の夜に逢瀬を交わすならば、僕ら涙せずにいられたとでもいうのかい?
伸ばされた て、涙を流しながら少しずつ強くなる手の力にわらった
涙の理由を教えてくれないか(僕にはわからない)
瞳から溢れる水分、ただそれだけ(泪なんて)
涙と目薬は別のモノ

溢れる滴を止める魔法
零れ落ちる雫すら透明ではなかった
お伽話に捧げる雫
君は透明を海へと流し手を振った
君はただただ、あたたかなしずくをおとして(だけど僕はその意味すらわから無いんだ)

ゆらゆら、ゆらいだ、世界、に、君が、滲 む
ゆらりゆらり、世界が滲む
流れる赤と透明があまりにも不釣り合いで僕は笑った

 ころり綺麗な宝石が零れた