「ミッコにゃーん、おっはよう!」 「さん、おはよう」 愛しい後姿を素早くキャッチして掛けた声に、彼は振り返って優しく笑う。 嬉しくて思わず零れた笑い声には、「何かいいことでもあったの?」彼の疑問が付いてきた。 「そうですねぇ、天気がいいですからねぇ」 今日は、と、笑ってみせれば、彼は、少し、驚いた顔。 「ああ…そっか」 それで、それから、また、笑う。 可愛い笑顔、優しい笑顔、素敵な笑顔、綺麗な笑顔。全部で笑う。 「でも…」 彼は彼女のもの。知ってるよ。そんなの、誰が言わなくたって、一番見てるのはあたしだもん。 「え?」 「んふふ、なーんでも無いっす!」 笑えば、彼も笑う。 「さんって、本当に幸せそうに笑うよな」 そうかな、それは、自分ではわかんないや。でも、 「なんか、俺まで笑顔になる」 君がそういって笑ってくれるなら、あたしはそれでいいのです。 (こんな感情は全部なかったものでいいの) 「ほら、私ってやっぱり、幸せを運ぶ妖精さんじゃない?」 「ええ? 初めてきいたよ、そんな話」 |